Chronicle No. 10【蝶になりたい】未完成の扉🔑

ふと、自分自身を『未熟者』とか『まだ輝けていない』と感じていないだろうか。
周りの完成された風景や、完璧に仕上げられた他人の作品を見て、自分の中途半端さに絶望していないだろうか。

誰もが理想の【蝶】になることを夢見るが、その手前のさなぎの状態こそがもっとも純粋で最も大きなエネルギーを内に秘めている瞬間なのだ。
私たちはその未完成を、無価値なものとして切り捨てやすい。

この、未完成であることの価値を問い直す瞬間こそ、真実を探求する鍵である。

この記事は、楽曲を聴きながら読み進めることで、より深く真実に触れることができます。下のプレイヤーで再生しながらお読みください。

打ち切りとなった音源が示す「偽りの完成主義」

なぜこの曲は「中途半端な状態」でなければならなかったのか

この話は、完璧でなければ価値がないという現代の完成主義のベールを剥がすことから始まります。

この楽曲は、パソコンの買い替えによる物理的な中断で制作が打ち切りとなりました。汗

しかし、この中途半端こそが「もっと上手に輝きたい」と願っていた当時の私の未熟で純粋な意識を完璧な状態で凍結させています。

もし、その後曲を完璧に完成させていたら、それは今の私が修正した別の物語になっていたでしょう。

でも、この打ち切りによって「当時の未完成のままの自分」をそのまま愛するという究極の真実が証明されたのです。

曲が表す未熟さのエネルギー

この曲の音源は、中途半端だからこその粗削りなエネルギーや、迷いや勢いがそのまま残っています。

これは、蝶になりたいと強く願うわたしの当時の状態そのものです。

この曲はもともと題名が決めてあったので、さて、どうしようといったところで、この曲にぴったりな状態かもしれないと気づきました。

何かが始まりそうでむずむずしている様子や、まだ完璧には飛べない状態の音を残し、未完成な音こそが最も情熱的で最も愛すべき存在であると私は確信しました。

未完成=無価値という社会の規範に反し、わたしはこの曲が愛おしくてたまりません

🔑 打ち切り曲をボーナストラックに入れる

最も愛すべき曲になった真実

こころの声を聴いてにも10曲目に収録されていますが、当時Bugというタイトルのアルバムにもボーナストラックとして収録していました。

この楽曲をボーナストラックとして収録したこと自体が、私自身の未熟さの肯定という、究極の真実です。

それは、未完成で未熟な状態の自分が、実は最も愛に満ちているということに気づくことで、このあとの探求を続けられているんです。

蝶になりたいと願う未完成な意識こそが、行動するための最高のエネルギーであり、愛の源泉であるということをこの曲を通して知ってほしいと思いました。

輝きへの意識が込められた音

もっともっと輝きたいという熱意を伝えるために、極力リズム隊を排除して作った曲です。

リズムは聴いていて乗れるけれど、当時の私が必死につかもうとしていた未来の光が、中途半端な音の中にそのまま閉じ込められているのが状態として美しいと思ったのです。

「蝶になりたい」は、未完成であることを証明し、そのエネルギーを愛として受け入れた探求者が、新たな成長の扉を開くための「鍵」なのです。

未完成の自分を愛してみようか

あなたは自分の未熟感や中途半端を、「輝きへのエネルギー」として肯定できますか?
未熟であることを誇りに思い、次の変化を待つ準備はできていますか?

このように、この真実を知ってから、もう一度聞いてほしいです👇👇

また次の記録でお会いしましょう。