Chronicle No. 05【少女へのレクイエム】巨大な管理体制に奪われた魂 🔑

幼いころは、早く大人になりたいと思っていた。大人になったら、ちゃんとした自分がいると思っていた。

本当は大人になることって、残酷なことなのかもしれない。大人と呼ばれる人々に守られていた純粋無垢なこころは、いつしか氷が解けていくのだろうか。

この世の権力、物質主義、拝金主義といった、魂を蝕む世俗の力によって削られて消滅してしまう。

この「消滅した少女の魂からの最後のメッセージ(レクイエム)」を解読することが、真実を探求する次の鍵である。

大人という名で少女が消滅していく世界

少女の目には真実が見えていた

ここでいう少女とは、まだ社会にはびこる嘘まみれの情報やニュース、そしてノスタルジーに染まっていない「真実の目」を持っていた過去の自分このとを表現しています。

ずっと憧れていた大人に近づいていくとき、ふとした社会の違和感や疑問を感じていく感覚がありました。

大人になるというのは、その純粋にものを見る目を、【社会という名の巨大な管理体制(ディストピア)】に奪われ、消滅させられることなんだと感じました。

初のクラシックDTMに挑戦

次にこの重要な「喪失」というテーマには、遊びでは置き換えられない感情や誠実さが欲しかったので、『クラシック音楽』を選びました。

クラシックは、厳かであり、神聖で精神性がとても豊かで、美しい。

そういった感覚がわたしにはあるので、喪失というテーマは、その死が永遠に戻らないものである。という事実を表現したかったのです。

一度死んでもリセットして何度でも遊べるゲームではない、たった一度だけの真実なんです。

このクラシックという形式が、少女の死の「永続的な喪失」を表現しているのです。

楽曲に刻まれた少女の最後の抵抗

この楽曲は、最初と最後に特に大きい鐘の音を響かせています。

鐘の音は非常に多くの意味を持っているかと思いますが、ここでの音は無常や祈りを大きく表しています。

ピアノで始まるメロディは、もうあきらめなくてはならない現実を受け入れていこうとするも、悲しみの渦に飲まれているという音を表現しています。

そして、さらに音が増えてからは、残された人々の思いが、少女に対しての純粋な強さ、冷静さ、真実を追求できる尊さを表してみました。

さらに最後に響く高音パートは、少女の魂が、みんなの考えて考えて本当のディストピアを見つけて策を練ろうとする姿に安らかになっていく魂を音で描いてみました。

レクイエムは探求するための儀式

このレクイエムは、少女の平安を願う祈りだけではありません。

これは、大人になった私が消滅した少女の真実の探求を正式に受け継ぎ、活動(探求)を続けることを誓う儀式となりました。

つまり、少女は死んだのではなく、『探求の意志』としてわたしの中に生き続けていることを表明しています。

「わたし」って一体・・・

あなたの中の『少女』はまだ生きていますか?
それとも、大人になる過程で、静かに消滅してしまいましたか?

ではこのように、この真実を知ってから、もう一度聞いてほしいです👇👇

また次の記録でお会いしましょう。